注文住宅を建てたら家庭菜園を楽しみたい、屋上庭園を造りたいとあこがれている方もいることでしょう。

家庭菜園があれば育てたものを普段の料理に使うことができます。屋上庭園があれば身近な所で自然を感じられて、癒しを得られることでしょう。

しかし、庭で家庭菜園を楽しんだり、屋上で庭園を楽しんだりする際には注意したいことがあります。

屋上に庭園を造る場合、土を屋上に敷き詰めることになるので、防水と荷重に気を付ける必要があります。

屋根には防水性があり、屋上を作ると屋根がなくなるため、この機能がなくなってしまいます。また、屋上で植物を育てると水を使うので、その水をどこに流すのか、水漏れしないのかなど注意が必要です。防水については専門業者に相談してみてください。

荷重は建物に積載できる重量のことで、住宅に積載できる重量を建築基準法では1平方メートルあたり180kgまでと定めています。家庭菜園用の土を厚さ30cmで敷き詰めた場合、1平方メートルあたり300kgほどの荷重がかかり、建築基準法で定めている数値を超えてしまいます。そのため、使用する土は軽量なものを選ぶなど工夫が必要です。使用する土の量を少なくすることでも荷重を軽減することができますが、その場合は薄層で緑化できる特殊な工法が必要になります。

庭の場合は水はけや荷重は気にする必要がありません。

庭に比べて屋上は風が強く吹きます。ベランダの場合は庇や壁などがあり、ある程度風が遮られますが、屋上は吹きっさらしなため、同じような高い位置にあってもベランダよりも風を強く感じます。

そのため、強い風が吹いても倒れない背丈の低い植物を選んで栽培をしたり、背丈が高くなるものなら倒れないようなしっかりした支柱を作る必要があります。

そして、風が強く日差しが強い屋上では土が乾きやすいので、頻繁に水やりが必要です。水道を設置できるのかも考えておきましょう。庭で育てる場合も水道の位置を確認しましょう。

このように屋上で植物を育てるなら、注文住宅を建てるときに考えたいことがいくつもあります。