庭ではなく屋上をつくる際の注意点
注文住宅を建てられるスペースに限りがあり庭を作れない場合、屋上の設置を考える方もいるのではないでしょうか。
屋上なら住宅面積を狭くすることなく、限られたスペースを有効活用できます。
屋上があれば洗濯物を干す、夜空を眺める、ビアガーデンやバーベキューを楽しむなど、さまざまなことに活用できてメリットばかりのように感じますが、デメリットも存在します。
もちろんメリットはとても多く、年々人気が上がってきています。
しかし、注意点もあることは確かなので、注文住宅を建ててから「こんなはずではなかった」とならないように、デメリットについても知っておきましょう。そうすることによって、より自分にとって理想の屋上付注文住宅を建てましょう。
・屋上を作ると屋根がなくなります。
屋根には、風雨をしのぐ(防水性)、外からの日差しを遮る(断熱性)、室内の熱を放出する(通気性)という3つの役割があります。ですので、屋根ではなく屋上にする場合はその素材をしっかり選びましょう。素材によってはこれらの機能が低下する可能性があることを覚えておきましょう。
防水性が低下をすれば雨漏りを起こす心配があります。木造住宅の場合は屋上は不向きと言われるのもこのためです。生活のために利用している場所に水が漏れてきていなくても、見えない部分では水によって木材が浸食され、木材が腐朽してしまう可能性があります。注文住宅を建てて数年は問題なくても、長く住んでいると不具合が出てくるかもしれません。
しかしながら、近年ではこの防水性を高めた素材も多くあるので、屋上を設ける際は資金の関係もあることと思いますが、防水性の高い素材や防水加工を選ぶと良いでしょう。
断熱性や通気性は低下すると、夏は室内が暑くなりやすいです。近年の日本は35度以上の日が多いため、暑さ対策は十分に行っておく必要があります。しかし、エアコンを使用すると電気代がかさんでしまいます。
これは、屋上に限った話ではありませんが屋上という観点から言うとの床下の断熱を強化することで改善できるでしょう。
洗濯物を干したり、ガーデニングを楽しんだりなど、さまざまなことに活用できるメリットがありますが、屋上にはこのようなデメリットがあることを覚えておきましょう。庭があれば屋上のように利用することができ、雨漏り、室内の温度上昇などを防ぐことができます。
建物を建てられる敷地面積や費用などを考慮して、屋上を設置するのか、庭を作るのか考えてみてください。後から工事をすると期間がかかったり、高額な費用がかかったりするので、注文住宅を建てる前によく考えることが大切です。