注文住宅を購入する際に、庭付きの一戸建てを思い描いて購入に踏み切る人が多いです。

実際に地価が安い田舎で購入すれば、問題なく庭付きの家を建てられる可能性が高かったりします。

ところが厄介なのが、地価が高い都市部で家を建てる際です。庭を造るのに十分な広さの土地を確保出来ないケースは、特に珍しくなかったりします。

その際、注文住宅であれば屋上に庭を造るといった解決策を実行する事が可能です。実際に都市部では、屋上庭園を持つ家は多くなっています。

屋上を庭にする利点としてまず大きいのが、都市部の家でも解放感が得られる事です。地上よりも遮る建物が少ない分だけしっかりと風を感じられる上に、場所によっては見晴らしの良い景色を手に入れる事が出来ます。そんな解放感により、心身共にリフレッシュ効果を得る事も期待出来るのです。

更に安全な遊び場として、屋上を利用する事が出来る点も魅力的だったりします。天然芝を敷いて、きちんと柵を設けておけばペットや子供達が安全に遊ぶ事が可能です。

他にもテーブルを置いて日射しを浴びながら、食事やお茶を楽しんだり、ガーデニングをしたりと家族の憩いの場所としても利用する事が出来ます。

しかも屋上に天然植物を植える事で断熱材代わりとなり、真下にある部屋の室温を下げる効果を得る事も可能です。この様に注文住宅で屋上を庭にすると、様々な利点が得られる一方、注意点も存在するので理解しておく必要があります。

まず注意点としては屋根がなくなる事で、雨漏りのリスクが高まってしまう事です。防水加工をしっかりする事で雨漏りのリスクは軽減されますが、それでも屋根程の防水力を得る事は難しかったりします。

なので防水加工で手抜きをすると、直ぐに雨漏りが発生する恐れがある点は留意すべきです。

加えて屋上を緑化する事で室内の気温が下げられる利点の一方で、人工芝等を用いて緑化しない場合は逆に真下の部屋の室温が高まってしまう可能性が高くなります。だからこそ屋上を庭にする際は、緑化をセットにして実行する事が望ましいです。